- 毛利 陽介
資格 : はり師 / きゅう師 / あん摩マッサージ指圧師 -
- 中和医療専門学校卒。
- 大阪や名古屋の治療院や勉強会で技術(診察・治療)・知識(東洋医学・現代医学)を学ぶ。
- 分子栄養学や認知行動療法を独学。
- 名古屋市中区の少年サッカーチームでコーチとして活動し、スポーツメディカルにも関わる。
- 母校の南山大学で栄養講座を行う。
小学生でサッカーを始め、現在も続けています。趣味は、サッカーをはじめ、スポーツ、運動、読書、勉強。また、休日は山・森・川などに出掛け、自然にふれあうことで、日頃のストレスから開放され、リラックスしています。
2021/1/10 (日)
痛みと記憶
脊髄後角は神経刺激をバトンタッチし、痛みの抑制にも関わる重要な部位ですが、もう一つ重要な働きがあります。
それは記憶に関わる働きです。
物事の記憶、例えば名前や漢字・年号・出来事などを覚える場所は「海馬」です。
また、運動や習字・楽器など、いわゆる身体で覚えると言われるものは、「小脳」で記憶します。
これらの記憶は、頻回の刺激または強い刺激によって強化され、これを長期増強と言います。
スポーツで反復練習を行って上達したり、漢字や年号を繰り返し書いて覚えるのは、この長期増強の働きです。
脊髄後角は、痛みの記憶に関わります。
従って、痛い状態が長く続くと、痛みの記憶が長期増強され、慢性の痛みになってしまいます。
ですから、取り敢えず痛みを抑えることは単なる対症療法ではなく、慢性痛を予防するために大変重要なのです。
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