- 毛利 陽介
資格 : はり師 / きゅう師 / あん摩マッサージ指圧師 -
- 中和医療専門学校卒。
- 大阪や名古屋の治療院や勉強会で技術(診察・治療)・知識(東洋医学・現代医学)を学ぶ。
- 分子栄養学や認知行動療法を独学。
- 名古屋市中区の少年サッカーチームでコーチとして活動し、スポーツメディカルにも関わる。
- 母校の南山大学で栄養講座を行う。
小学生でサッカーを始め、現在も続けています。趣味は、サッカーをはじめ、スポーツ、運動、読書、勉強。また、休日は山・森・川などに出掛け、自然にふれあうことで、日頃のストレスから開放され、リラックスしています。
2021/5/13 (木)
情報リテラシー③
前回の続きです。
④自分の経験に落とし込む・一歩踏み込んで考える
個人の経験はエビデンスレベルは低いですが、エビデンスを過信しないためには、経験に落とし込むことも重要です。
また一見、理にかなって見える理論でも、実際には正しくないことも多々あります。
火事の現場にはいつも消防車がいるから火事の原因は消防車だとは誰も思いませんが、動脈硬化の現場にはいつもコレステロールがあるから動脈硬化の原因はコレステロールだと言われれば誰もが信じてしまいます。
しかしこの2つの論証は同じ構造です。
一歩踏み込んで考えなければ、見落としてしまいます。
⑤結論が出ないものについては保留する
「分からないことは保留する」という態度は非常に重要です。
例えば新型コロナウイルスについては分かっていないことも多いです。
そもそも現在の科学で分かっていることは僅かですから、保留するという姿勢を持たなければ、適切に科学を運用できません。
立花隆氏は著者で「よくわからないところはとりあえずカッコに入れて先に進んでしまうのがいい」と述べています。
外山滋比古氏も「見つめる鍋は煮えない」という独特の表現で保留する姿勢の重要性を述べています。
彼らの様な碩学でさえそうですから、我々は尚更です。
⑥自分の知識を過信しない
数年前と全く同じ考えを持っている人はいないと思います。
個人としても社会としても知識はアップデートされますから、以前の自分の考えは間違っていたという経験がない人はいないでしょう。
それにも関わらず、今の自分の考えは絶対に正しいと思いがちです。
情報を発信する際にも、この姿勢は重要です。
発信の際の情報リテラシーについては、分かりやすさと正確性のジレンマがあります。
分かりやすさを追及すれば正確性は保証されませんし、100%正確に述べようとすると難解になってしまいます。
正確性を欠かない範囲でできる限り分かりやすく伝えることを心掛けています。
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