- 毛利 陽介
資格 : はり師 / きゅう師 / あん摩マッサージ指圧師 -
- 中和医療専門学校卒。
- 大阪や名古屋の治療院や勉強会で技術(診察・治療)・知識(東洋医学・現代医学)を学ぶ。
- 分子栄養学や認知行動療法を独学。
- 名古屋市中区の少年サッカーチームでコーチとして活動し、スポーツメディカルにも関わる。
- 母校の南山大学で栄養講座を行う。
小学生でサッカーを始め、現在も続けています。趣味は、サッカーをはじめ、スポーツ、運動、読書、勉強。また、休日は山・森・川などに出掛け、自然にふれあうことで、日頃のストレスから開放され、リラックスしています。
2021/10/22 (金)
下痢の原因と治療
下痢の多くは、ウイルス性腸炎や過敏性腸症候群(IBS)によるものです。
IBSは下痢型・便秘型・交代型があり、交代型では下痢と便秘を繰り返します。
炎症性腸疾患などが原因の下痢もあるため、血便や黒便が出る場合は注意が必要です。
食中毒も下痢の原因になりますが、原因となる食べ物を特定するのは容易ではありません。
食中毒の中で最も短時間で発症するとされる黄色ブドウ球菌でも、発症までに1〜6時間かかり、カンピロバクターの様に1週間近く潜伏するものもあります。
正常な便には水分が50%程度含まれていますが、泥状便では80〜90%、水様便では90%以上含まれています。
IBSなど器質的疾患のない下痢は鍼灸治療が適応です。
東洋医学では、消化吸収を主る臓腑の脾や胃が原因であることが多いと考えます。
肝が失調して脾や胃を弱らせるタイプの下痢は、ストレスなどが原因になります。
食後の胃もたれ・上腹部痛・悪心・胸焼け・胃部不快感などの上腹部症状を呈する機能性消化不良(ディスペプシア)(FD)も、脾・胃・肝などが原因と考えられます。
消化器症状の評価としてGSRSがあります。
これは、酸逆流(胸焼け・胃酸逆流など)・腹痛(心窩部痛・空腹時痛・悪心など)・消化不良(腹鳴・膨満感・ゲップ・ガスなど)・下痢(軟便・便意切迫など)・便秘(硬便・残便感など)の5項目で評価します。
東洋医学的な鍼灸治療は、これらの症状緩和によるQOL改善にも役立つと考えられます。
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