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養生道 養生道

鍼灸師 毛利 陽介
毛利 陽介
資格 : はり師 / きゅう師 / あん摩マッサージ指圧師
  • 中和医療専門学校卒。
  • 大阪や名古屋の治療院や勉強会で技術(診察・治療)・知識(東洋医学・現代医学)を学ぶ。
  • 分子栄養学や認知行動療法を独学。
  • 名古屋市中区の少年サッカーチームでコーチとして活動し、スポーツメディカルにも関わる。
  • 母校の南山大学で栄養講座を行う。

小学生でサッカーを始め、現在も続けています。趣味は、サッカーをはじめ、スポーツ、運動、読書、勉強。また、休日は山・森・川などに出掛け、自然にふれあうことで、日頃のストレスから開放され、リラックスしています。

2020/8/10 (月)

問診③ー増悪・緩解因子ー

増悪・緩解因子、つまり、どんな時に症状が悪化または改善するかによって考えられる原因や疾患が異なります。

 

例えば頭痛なら、入浴や飲酒で増悪し安静や冷却で緩解するなら片頭痛が、ストレスで増悪し入浴や飲酒・運動で緩解するなら緊張性頭痛が考えられます。

 

腰や首の痛みなら、前屈・後屈などどの動きで痛みが強く出るかによって、椎間板・椎間関節・筋肉ならどの筋肉に問題があるかを考えます。

 

特徴的な増悪・緩解因子を持つ疾患もあります。

 

腰部脊柱管狭窄症は下肢の痛みや痺れが、歩行で増悪し前屈みで休憩すると緩解します。

 

胸郭出口症候群は上肢の痛みや痺れが、吊り革に捕まったりや重い荷物を手で持ったりした時に増悪します。

 

また、東洋医学的な病態把握においても増悪・緩解因子は重要です。

 

天候や季節・時間帯で症状が変化したり、一定の動作や姿勢が引き金になる場合もあります。

 

飲食や排泄・睡眠・入浴の前後で症状が変化する場合もありますし、緊張や不安・ストレスも増悪因子になり得ます。

 

運動やストレッチあるいは休息が緩解因子になることや、女性の場合は月経が増悪・緩解と密接に関わることも多くあります。

 

普段から意識していないと気がつかないことも多いですが、これが分かると病態把握に非常に役立ちます。

 

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