- 毛利 陽介
資格 : はり師 / きゅう師 / あん摩マッサージ指圧師 -
- 中和医療専門学校卒。
- 大阪や名古屋の治療院や勉強会で技術(診察・治療)・知識(東洋医学・現代医学)を学ぶ。
- 分子栄養学や認知行動療法を独学。
- 名古屋市中区の少年サッカーチームでコーチとして活動し、スポーツメディカルにも関わる。
- 母校の南山大学で栄養講座を行う。
小学生でサッカーを始め、現在も続けています。趣味は、サッカーをはじめ、スポーツ、運動、読書、勉強。また、休日は山・森・川などに出掛け、自然にふれあうことで、日頃のストレスから開放され、リラックスしています。
2021/3/1 (月)
証と病名
東洋医学に特徴的で、現代医学と異なるものとして「証」があります。
証とは、病の現段階における状態を総合的な臨床所見から概括(まとめる)したもので、病の本質を反映します。
あるいは、主訴(症状)を引き起こした主要な原因(病理)とも言えます。
東洋医学では、症状を四診によって診察し、「証」を確定することで治療方針を立て、治療を行います。
現代医学において、症状を問診や各種検査によって診察し、「病名」を確定することで治療方針を立て、治療を行う流れと同じシステムです。
東洋医学の中でも特に中医学では、主に四字で表される証がその人の現時点での状態を表現します。
例えば、肩こりに関係する証にも複数あります。
肝鬱気滞という証なら、肝の気が鬱結して停滞することで肩こりを生じます。
心血虚なら、心の血が不足することで肩こりを生じます。
脾虚湿盛なら、脾の機能が低下して水分が溢れていることで肩こりを生じます。
どの証によって肩こりが生じているかを判別するのが四診であり、治療は証に従って行います。
これらの証を立てることで、治療方針を決め、鍼や灸を用いて治療を行うのが、東洋医学的鍼灸治療です。
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