1. ホーム
  2. ブログ

養生道 養生道

鍼灸師 毛利 陽介
毛利 陽介
資格 : はり師 / きゅう師 / あん摩マッサージ指圧師
  • 中和医療専門学校卒。
  • 大阪や名古屋の治療院や勉強会で技術(診察・治療)・知識(東洋医学・現代医学)を学ぶ。
  • 分子栄養学や認知行動療法を独学。
  • 名古屋市中区の少年サッカーチームでコーチとして活動し、スポーツメディカルにも関わる。
  • 母校の南山大学で栄養講座を行う。

小学生でサッカーを始め、現在も続けています。趣味は、サッカーをはじめ、スポーツ、運動、読書、勉強。また、休日は山・森・川などに出掛け、自然にふれあうことで、日頃のストレスから開放され、リラックスしています。

2020/11/18 (水)

価値に基づく医療

価値に基づく医療(value-based practice;VBP)という言葉があります。

 

これは、EBM(evidence-based medicine)やNBM(narative-based medicine)を補完する考え方です。

 

EBMは「根拠に基づく医療」と訳され、科学的根拠(エビデンス)を踏まえて治療を行う考え方です。

 

NBMはEBMを補完する考えで、「物語と対話に基づく医療」と訳されます。

 

これは、患者さん一人ひとりが生きてきた背景(物語)を重視し、医療者と患者さんの対話によって治療方針などを決定していく考え方です。

 

さらに、これを補完する形で出てきたのがVBP(価値に基づく医療)です。

 

これはNBMや臨床倫理などを包含する考え方で、患者さんの価値観と医療者の価値観をすり合わせて臨床上の意思決定を行おうという考えです。

 

この時に、患者さんに関わる様々な医療者が多職種協働(連携)することも含まれています。

 

そもそもEBMも、エビデンスを踏まえた上で患者さんの価値観を重視することを提示していましたが、より価値観を重視しようというのがNBMそして VBPです。

 

また、臨床上の意思決定に関しては、共有意思決定(shared decision making;SDM)という言葉があります。

 

これは、医学的な意思決定を行う際に、その選択肢について医療者が患者さんに説明(共有)し、その意思を尊重することを重視した考えです。

 

医療者のこの様な考え方は、治療技術や医学的知識と同様に大切だと考えています。

 

科学やエビデンスの限界については以前にも書きましたが、医療の世界は患者さんの価値観や背景・物語をより重視する流れにあると感じています。

 

カレンダー

月別一覧

2024年

9月 (16)

8月 (24)

7月 (29)

6月 (23)

5月 (27)

4月 (22)

3月 (14)

2月 (19)

1月 (31)

2023年

12月 (31)

11月 (30)

10月 (29)

9月 (21)

8月 (14)

7月 (1)

6月 (30)

5月 (31)

4月 (30)

3月 (31)

2月 (28)

1月 (31)

2022年

12月 (31)

11月 (30)

10月 (31)

9月 (30)

8月 (31)

7月 (31)

6月 (30)

5月 (31)

4月 (30)

3月 (31)

2月 (28)

1月 (31)

2021年

12月 (31)

11月 (30)

10月 (31)

9月 (30)

8月 (31)

7月 (31)

6月 (30)

5月 (31)

4月 (30)

3月 (31)

2月 (28)

1月 (31)

2020年

12月 (31)

11月 (30)

10月 (31)

9月 (30)

8月 (31)

7月 (31)

最近の記事