- 毛利 陽介
資格 : はり師 / きゅう師 / あん摩マッサージ指圧師 -
- 中和医療専門学校卒。
- 大阪や名古屋の治療院や勉強会で技術(診察・治療)・知識(東洋医学・現代医学)を学ぶ。
- 分子栄養学や認知行動療法を独学。
- 名古屋市中区の少年サッカーチームでコーチとして活動し、スポーツメディカルにも関わる。
- 母校の南山大学で栄養講座を行う。
小学生でサッカーを始め、現在も続けています。趣味は、サッカーをはじめ、スポーツ、運動、読書、勉強。また、休日は山・森・川などに出掛け、自然にふれあうことで、日頃のストレスから開放され、リラックスしています。
2021/8/13 (金)
コップの水
定位と定性を明らかにすることで病の原因を知り治療方針を立てますが、ほとんどの場合、原因は単一ではなく複数重なって発症します。
慢性的な症状であれば特にそうで、飲食・睡眠・ストレス・運動・天候など様々な要素が絡みます。
外傷・感染症・急性症といった、一見すると単一の原因で起きていそうな症状でも同様です。
例えば捻挫であれば、段差で捻ったことが直接の原因かもしれません。
しかし、実際には飲食の不摂生による胃の経絡の弱り、過労による気血の不足といった原因が重なって捻挫しやすい状態になっていた場合がほとんどです。
健康な状態であれば、同じ段差で足首を捻らなかった可能性も高いでしょう。
ウイルス感染症でも、直接の原因はウイルスへの暴露と体内での増殖ですが、食事・睡眠・入浴・運動などで体調管理をしていれば、ウイルスに暴露しても自然免疫で対処でき、発症しなかったでしょう。
症状の発症をコップからこぼれる水に例えてみましょう。
人は、コップから水がこぼれる最後の一滴である「重い荷物を持ち上げた」「冷たい飲み物を飲んだ」ことがギックリ腰や腹痛の最大の原因と思いがちです。
でも実際には、睡眠不足・運動不足・ストレス過多・飲食の不摂生などで、コップに水がいっぱいに入っていたことが根本原因です。
最後の一滴である「重い荷物を持ち上げた」「冷たい飲み物を飲んだ」事実があっても、コップに入った水が少なければ水はこぼれません(発症しません)。
日頃からコップに水を溜めない努力をすることが大切です。
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